ゲームの王道
〜最適環境への道〜
そもそもRGBって何?
RGBって何のこと?何の略?
RGB(アール・ジー・ビー)とは光の3原色のことです。赤(RED)・緑(GREEN)・青(BLUE)の光の3原色の頭文字をとってRGBと呼称します。
色の3原色(赤・青・黄色)と違い光はそれぞれの波長によって人体に見える可視色になるので赤・緑・青の3つの色の波長を使って全ての色を作り出せるのです。
白や黒も作れるの?
赤●・緑●・青●の3色全てを均等に混ぜ合わせると白色○になります。ゲーム基板とかで色の調整画面が下記のようになっているのはそのためです。こういう色設定では白がきちんと白色に見えるかで調整した方がいいでしょう。青っぽい白なら少し青の出力を下げるとか黄色っぽい白なら赤や青を少し上げるとか…。
そして黒●ですが光の合成では作れません。「えっ、黒表示されてるじゃん!?」って思うと思いますが初めから黒い画面で赤・緑・青を全て出力ゼロにすれば黒い画面になるのです。
いわゆる何も表示しないと黒ってことです。華やかな部屋でも夜間に光がなければ暗闇なのと同じ原理です。
ゲーム機の映像出力って色々あるけど…?
当然一番元になっている光の色信号なので基本的にはRGBが一番綺麗です。しかし巷にはRGBのほかにVGA、コンポーネットビデオ、D端子出力、S出力やビデオ信号、RF信号と色々な映像出力がはびこってます。ここでは簡単にゲーム機に使用される主な映像出力を説明したいと思います。
しかし映像出力の歴史はゲーム機の黒歴史でもあります…
(結構要約して出来るだけ分かりやすいように説明しているので細かく言うと違ってるところもあります)
VGAってRGBと何が違うの?
簡単に言うと解像度が違います。解像度とは画面のドット数と思ってください。
普通のRGBは320×240ドット、VGAは640×480ドット、パソコンとかのXVGAなら1024×768ドットと明らかにドットが細かい方が綺麗なのが自明の理です。如何にRGBといえどもVGA画質の前では敗北必死です。
あと、周波数が違います。ゲーム機のRGBはアナログRGB15khzなのでVGAの31khzとは違いますのでゲーム機をRGB出力で遊びたいなら15khzのアナログRGBモニターにつなげる必要があります。
普通のパソコンモニターはアナログRGB31khzモニターなのでVGA出力以外は基本的に(理由は後述)映せません。
アナログRGBって書いてあるけど何のこと?
一々アナログRGBと書いているのにはわけがあります。もう一つのデジタルRGBと区別しているからです。普通ゲーム機のRGB出力は全てアナログRGBですので関係ないですがパソコンモニターはアナログRGBとデジタルRGBの2種類あるのでRGBの導入を考えている方には関係してきます。
アナログRGBモニターはデジタルRGBより画質が劣化しています。また、基本的には表示位置(垂直位置、水平位置)や周波数(垂直同期、水平同期)の調整が必要です。しかし、自動で全てを調整してくれるモニターも存在します。端子は大体D-sub15ピン端子(ミニDsub15ピン含む)を使用しています。
デジタルRGBモニターは基本的に上記の調整が要りません。最近のモニターは端子もDVI端子を使用しており大体デジタルRGBモニターです。液晶モニターはまずデジタルRGBモニターです。
ただし、デジタルRGBモニターでもアナログRGB入力を受け付けるモニターもあるのでよく調べて購入しましょう。
ゲーム機をパソコンモニターに映せないの?
アナログRGBモニターなら映せます。ただし、アナログRGB15khzモニターのことです。
…とは言っても昨今のパソコンモニター(以下PCモニター)は15khzに対応しているものはまずありません。
よって、そういう方にはアナログRGB31khzモニターを利用します。「さっき上でゲーム機のRGBは15khzなので31khzモニターには映せないって言ってたじゃん!?」…いや、その通りなんですがアップスキャンコンバーターという機械を使えば映せるようになるのです。
アップスキャンコンバーターって何?
簡単にいえばRGB15khzをRGB31khzのVGAに変換する機械のことです。この機械を使えば31khzPCモニターでゲーム機をRGB出力できます。
ただし、アップスキャンの元々の意味はRGB15khz→31khzだけでなくビデオ(またはS)出力→アナログRGB31khzとかもふくまれるのでアップスキャンコンバーターなら何買ってもいいというわけではないです。
初心者は電波新聞社製の「XRGB2(Plus)」をお勧めします。お金がない初心者には「チョーきれいだね!」+変換ケーブル(または入力ケーブル改造)をお勧めします。一長一短はありますがどちらもRGB15khz→31khzのアップスキャンなので…
「あぷこん」はビデオ(S)出力→アナログRGB31khzなので安くても絶対買わないように!!
…というより地道に15khzRGBモニター探した方がいいのではありますが…
RGB出力は次世代機以降もあるの?
簡単にいえば既に主流の出力ではないので難しいです。但し根強いマニアのため近い形では残るかも…
最終的にはデジタルハイビジョンテレビの普及とかに掛かってくると思いますがハイビジョン画質が主流になると思われます。
ちなみに次世代機の映像出力はというと…PS3以外はまたもやRGB正式対応しない可能性が…ただし、D3やD4のついでにD1とかがあれば改造とかで何とかなるかも…
ゲーム機 | 発売元メーカー | 発売時期 | ビデオ、S以外の主な映像出力 |
XBOX 360° | マイクロソフト | 2005年冬〜2006年初頭 | D3、D4出力(ハイビジョン画質)に対応 |
PlayStation 3 | ソニー | 2006年春頃 | HDMI出力、AVマルチ端子(PS2と同じと思われる) |
Revolution(仮) | 任天堂 | 2006年中 | 不明 |
※2005年9月現在の情報