このゲームやっとけ。

初レビュー日:2005年1月22日  最終レビュー更新日:2005年1月22日  

レビュー状態:オールクリア プレイ時間:50時間以上

ODDWORLD STRANGER’S WRATH

(オッドワールド ストレンジャーズ ラス)と読みます。意味は日本風に訳すと「オッドワールドシリーズ:ストレンジャーの怒り編」です。ストレンジャーは主人公のことね。

 

一部のマニアに絶大な人気のあるオッドワールドシリーズの新作です。自分も大ファンです。ツーか、特に興味がなかったのに前作がオンリーだったから買ってわざわざチップつけて海外化して遊んだぐらいファンです。前作出てなかったらのいけない改造もしてなかったかもしれませんね…つーか買わないYO!

 

今回の一番変わったところはアクションパズルゲームから主なゲームシステムがFPS(ヘイローみたいな一人称視点のシューティング)になったことです。FPSといっても純粋なFPSではなくアクションFPSです。普段は3人称視点のアクションゲームで敵を倒すときはFPSになるという具合です。ただしアクション部分でパズル的要素は皆無になっちゃいました…

そして一番の変更は主人公がストレンジャーという一匹狼の賞金稼ぎになってエイブとか前作のマンチとか全く出てきません!そうです今回は西部劇風の荒野の賞金稼ぎゲームなのです!それでも一部のキャラは今作も出てきます。ただしほとんどはオリジナルキャラばっかりです。

 

★世界観が今作もすばらしい! まず初めに一番良い所は…今回も絶対に日本人には出来ないキャラセンスと世界観!!くやしいですがあの独特のセンスは洋人でないとまず無理です…そのオッドワールドの世界観と荒廃した西部劇風な世界が見事にマッチしています。

★前作以上にグラフィックがパワーアップ! とにかく近作のグラフィックはすごいです!今まで発売したのゲーム中でもかなり上位にくると思われます。細かい所々作りこんでいてすばらしいの一言です。

★演出等も最高! 雑魚キャラが愚痴を言いながら見張りをしていたり、町の人たち等のNPCキャラも噂話から批判まで様々なアクションがありとても良いです。主人公が走り出すと2足歩行から獣のごとく4股で駆け出すのがまたなんとも良いです。

★主人公が渋い! 今回は主人公が新しいキャラに変わりましたがこのキャラが異様に渋いです!声も低くて身振りもかっこよくセリフも渋くてまさに荒野の一匹狼です!言葉も汚く、ボスとか倒したときの決めポーズは回転してつばを汚く吐くというとてもナイスなもの!ただし、最後の方で…

★操作&システムがシンプル 最近のゲームにしてはかなり操作やシステムが簡単な方でしょう。使わないボタン(白)まであります。システムも賞金稼ぎの仕事を仲介屋からもらって仕事後にお金を受け取りに行き仕事が無くなったら次の町へいくという具合にいたってシンプルです。ただし、ラスト付近は…

★ゲーム性のセンスがいい! FPS部分でオッドワールドの生き物を弾としているのでかなりアイディアが面白いです。これにより敵をあらゆる方法でデッド・オア・アライブできます。賞金首を捕らえた額も当然生け捕りの方が高いのでチマチマ一匹ずつ生け捕りしていくのが個人的にかなり面白かったです。こういったFPSゲームはどうしてもいろいろな種類の武器があってもほとんど使わないのが一般的ですがこのゲームはわりと満遍なくいろんな種類を使用します。

★音楽も雰囲気を大事にしたものでグッド! 音楽も場違いなロックとかアホな派手な音楽をガンガンかけるのではなく、雰囲気とマッチした音楽が雰囲気に溶け込んで流れるのでかなり好印象です。その分単体の音楽としてはたいしたことないのですが。でも、やはり荒廃的な音楽はゲームとマッチしすぎていてかなり良いです。

★ストーリーが秀逸! 一応これは賛否両論あると思いますが脚本がすばらしいです。エンディングも少し心に残るものがあります。個人的は最後まで初めのチマチマゲーム性&雰囲気で通して欲しかったが…(後述)

★難易度がお手ごろ 最近のゲームにしては簡単な方だと思います。もちろん攻略法が見つけれない人にはそれなりに難しいと思いますが簡単な生け捕り方法とか見つけるとグッと難易度が下がります。しかし簡単だからといってつまらないというわけではないです。

 

…他にもまだありますが一応目に付くのはこんなところでしょうか?

 

以下は特に悪いところということではなくどっちかというと賛否両論みたいなところです。

 

★オッドワールドシリーズのファンには微妙なゲーム 今回メーカーが大冒険して新機軸のFPSゲームに仕立てましたがこの辺はファンからしたら受け入れられない人がいるかもしれません。

★ゲームの掴みが悪い 始めの方の面では使える弾(武器は全面通してボウガンだけで弾の種類があるだけ)が少なくやることが限られているのでかなり淡白なゲーム性になってます。自分も始め遊んだときあまり面白くなく、2つ目の面くらいからやっと面白さが分かり始めた口です。よって始めの方でつまんなくてやめちゃう人が結構要るかもしれません。

★パズル要素が皆無… 上と同じく今回はアクション部分にパズル要素は全くありません。FPS部分で多少罠とか仕掛けれるぐらいです。個人的には始めこれが結構がっかりでした。(やってたら特に気にならなくなりましたが)しかし、FPSゲームとしてはアイディアがあり面白いです。

★後半でガラリとゲームの雰囲気が変わる! ネタバレなのであまり詳しく書きませんが後半部分で雰囲気がガラリと変わりチマチマゲーム性からかなり大味なゲーム性に変わります。(後述) これは飽きさせない造りにするためには仕方がないことで、実際そんなに悪くありません。しかし、やはり荒廃的な西部劇風のスタイルは最後まで貫いて欲しかった…ラストは酒場の前でラスボスと早抜き勝負とかやりたかった…

★後半のゲーム性に疑問 やはり後半はストレスなく遊べるのはいいのですが敵を倒す必要が全くなくなって走って特定ポイントに行けさえすればいいのが何とも…前半は敵を殺さないようにチマチマして遊んでいたのが敵を殺す必要が無くなり、かなりゴリ押し度が高くなっています。しかし、その分前半で(生け捕りしないといけないため)使いたくても使えなかった罠による一発殺しとか爽快感のあるゲーム性ではあります。

★前半部分で罠が使えない! 上にも書きましたが生け捕りしなければ高額なお金がもらえないのでせっかくの数々の罠や仕掛け「使ってくれといわんばかりの爆薬の配置、敵の一発死の川や換気扇等」があるにもかかわらず泣く泣く使用を断念しなければなりません。…と、いうか生け捕りするため敵をこれらから逆に守らなければならないくらい。まぁ上にも書きましたが後半は逆にこれらを思う存分使いまくれるので…

★マップがない これによって野生地区とかで迷う人がいるかもしれません。

★英語字幕が出ない 会話等も全て字幕出ませんので英語が全く出来ない人は多少クリアが難しいかも…その分実際に会話している雰囲気は味わえますが。まぁ英語出来なくても気合でクリアできないこともなさそうです…ちょっとくるしいか?

 

…くらいかな?まだあったかも…思い出したらまた記事更新しておきます。

 

ゲーム性もよく、難易度も手ごろでかなりの良ゲーです。

今回メーカーは思い切ってゲームをアクションパズルからアクションFPSに大改良するという大冒険をしましたがかなりうまく言っていると思います。ただし、オッドワールドのファンには賛否両論ある作品だと思います。

新機軸ということで始めのとっつきにくさがありますがやってれば結構ハマります。しかし、英語力が無いとストーリーがいまいち分からなくて面白みがかけるかもしれません。

前作同様ビジュアル、音楽、世界観、アクション、センスどれをとってもすばらしいです。絶賛というわけではないですがかなりおすすめゲー。やっとけ。

 

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